2018年4月 のアーカイブ

4月も中旬になりました。診察予約と予防のお話。

2018年4月8日 日曜日

時間の流れが早いなあと痛感する、半引きこもり生活をしている院長の小野寺です。こんにちは。

またまたブログ更新がのびのびになってしまい申し訳ありません。

 

最近は病院のgoogle更新を定期的に行っていたため、更新したつもりになってしまっていました。

また、僕は病院にいらっしゃってくださった飼い主様や患者さんを題にすることを良しとしていないためネタがないのも一因です。まぁ最大の原因は僕が筆無精なだけなんですが(笑)

 

病院の私事なのですが、そう遠くない将来にホームページの画面を刷新した上でスマートフォン対応にします。

視覚的にも直感的にも操作しやすくするつもりですので更新後に感想などいただけると幸いです。

 

また、病院の看板を長く大きくした上で、もともとの看板を道路側に設置しました。

(これで「近くまで来たけど病院が見つけられない」という意見が減ることを期待しています。奥まったところにあるのは事実ですしね…)

 

 

また、最近頻繁に見かけるのですが土日の予約が1週間前に埋まることが多く感じます。僕としては最大限多くの動物の診察をしたいと思っていると同時に飼い主様をお待たせしたくない

ので現状の予約優先診療を変えるつもりはないのですが…。過剰な混雑にならないよう、診察が必要な症例を弾くことがないような診療形態を今後も模索したいと思っています。

ここで一つアナウンスなのですが、当院はいわゆる「完全予約製」では決してありません。

予約の枠がないとしても来院していただければ必ず診察させていただきます。しかし診察に絶対に必要な検査や時間は短縮する術がありませんので何卒ご了承ください。

端的に言いますと「予約枠が取れていないと診察状況によってお待たせしますが怒らないでくださいね。待っててさえくれればしっかり診察しますんで」ってことです。

 

予約枠の空きがなく、でも診察の必要がある場合は病院にご一報の上で速やかに来院されるのが「最も早く診察を受ける手順」です。

事前の連絡がない場合、来院が同時であっても連絡のある方が優先になってしまいますので。ただし重症度が明らかに違う場合は順番を変更します。

また、生命の危機が差し迫っている場合にはその限りではありません。極力速やかに来院されてください。

 

なんかダラダラ書いてしまい申し訳ありません。「受診にあたっての注意」とでも題して新ホームページに貼り付けるようにします。

 

…とここまでが診察予約のお話です。以下が予防に関してです。

 

 

ここからの話は「東京都中央区で生まれ育って37年、開業して6年の犬猫専門小動物臨床獣医師のいち意見」と思ってください。

決してフィラリア症予防やノミ・ダニ症予防を軽視するつもりはありません。

開業してからフィラリア感染陽性の犬は何件も診ましたが、そのいずれもは東京以外の県で感染しシェルターに入っていた動物です。

少なくとも当院で検査した全動物で、都内で新規感染した子はいません。

フィラリアは蚊を媒介して感染する寄生虫症ですがフィラリア陽性犬の血を吸った蚊のみが媒介します。

東京都内にいるフィラリア陽性犬がごく少数であること、蚊に吸血される機会が少ないこと

(散歩時以外は屋内にいる、就寝も屋内である)により都内ではフィラリアはほぼ根絶状況であると言っていいでしょう。

ただし前述したようにある日隣のお家にフィラリア陽性の子がやって来る可能性が

ありますので他の犬とよくすれ違うようなコースを散歩している場合には「念の為」予防するのもありだと思っています。

しかしここでもう一つ陥りやすい誤解について説明します。

それは一隻(いっせき、寄生虫の数単位です)に感染したとしても寿命に影響はなく、感染源であるミクロフィラリアも産まないということです。

線虫類は生物学的には高等動物ですので性別があります。よって交配出産が必要です。

すなわち1隻しかいない場合は体内に居候しているのみでほぼ無害です。

フィラリア虫が重大な症状を出すのは10隻を超える濃厚感染した場合のみです。(隻数は動物の心臓の大きさ、正確には肺動脈の太さに依存しますので一概には言えません)

ですので犬フィラリア症を起こすような濃厚感染をさせない最も有効な手段は「蚊に刺されないようにする」ことでこれは皆さんすでに実践しています。「犬を屋外で寝かせない」ことです。

たまたまフィラリア虫を持っている蚊に刺される可能性は低いのにフィラリアが広まる最大の理由は「感染している動物の血を吸った蚊がまた同じ動物を吸血する」のほぼ一択なのです。

 

動物病院であまり意味のない薬を買うことで散財するよりは貯めておいて誕生日に美味しいお肉をあげたほうがよほど有意義だと思います。

 

ただ、ノミやマダニは感染例が結構きますんで予防してあげてください。

当院では皮膚刺激性の弱い薬剤(プラクティック)を採用していますのでご希望があればお出ししています。

もちろん飼い主様がネット通販で購入していただいても構いません。ただ、当院経由で購入していないものに関しては返品や助言はできかねますのでご理解ください。

(ネット通販は僕ら獣医師の購入価格とほぼ同額で販売されているため金銭面ではとても太刀打ちできません。

まぁ太刀打ちするつもりもないのですが(笑)僕は単純に寄生虫のせいで動物が痒いとかお腹が痛いとか辛いとかの不利益を被らなければそれでいいと思っていますので。

ちなみにですが当院で処方した薬であれば返品返金は可能です。念の為。)

ただ前述したように僕は都内におけるフィラリア予防の必要性を疑問視していますので「この一錠でフィラリア、ノミ・ダニ、内部寄生虫全部駆除できます」という薬剤が嫌いです。それは獣医師と飼い主の都合

であって、動物の体のことを考えていないように感じてしまいます。考えていないは言いすぎかもしれませんが、少なくとも後回しです。

飲まなくていい、体に負担をかける薬を飲ませるという行為に強く嫌悪感を覚えます。

 

生活環境によって必要な予防は異なると思います。ただ、数回間違ってしまっても問題ありません。

そのために獣医師がいますのでご不安なことがあればご相談ください。

 

よろしくお願いいたします。

 

小野寺動物病院 小野寺史也