2019年2月 のアーカイブ

狂犬病ワクチン・フィラリア予防・ノミダニ予防について

2019年2月25日 月曜日

2月も終わり頃となり、少しだけ寒さも和らいできました。

真冬用の着衣だと少し暑いし、冬用だと寒い場面もあり…で出かける際に少し悩むことが多くなった、

小野寺動物病院院長の小野寺史也です。こんばんは。

 

今年もワンちゃんの飼主様にお送りするハガキをお送りし始めています。

(また今月とは限らないのですが、今年からコちゃんの飼主様にもお送りしようと思っています。

内容はワクチンの接種年をご確認いただくのと、健康診断の目安をお知らせするものになるかと思います)

 

ハガキの内容は

①狂犬病ワクチンの接種を3から5月にお願いする旨。(特に、3月2日から2019年度扱いになります)

②外出するワンちゃんで、必要があると思われる場合には5月からフィラリア駆虫薬を開始する旨。

③外出するワンちゃに5月からノミ・ダニ予防薬を開始する旨。

④1歳半以上のワンちゃんで、前回の混合ワクチン接種から3年以上経過している場合には再度のワクチン

接種をお願いする旨。

前回の接種年が不明の場合には病院におたずねいただきたい旨。です。

 

<補足>

①狂犬病ワクチンの接種は現行法でもっとも重要な「義務」にあたります。延期する事由がない場合、

可能であれば5月までの接種が必要です。ただし治療中の疾病がある、以前のワクチン接種で有害事象が

認められた、十分な老齢である、などの事由がある場合にはワクチン接種を猶予できる場合があります。

詳しくはお尋ねください。また、当院では狂犬病ワクチン接種済鑑札札の申請代行は行っていません。

ワクチン接種後、各地域の保健所に申請頂く必要がありますので予めご了承下さい。

 

②基本的に僕は中央区でフィラリア症にかかること、特に重症化することがあるとは考えていません。

フィラリアがいるワンちゃんでも、しっかりと駆虫されていれば感染源にはなりませんが全てのワンちゃんが

されているとは限りません。そこで当院では

・散歩に出ない、出ても近所だけのワンちゃん→予防の必要はとても低い。

・人気のコースを散歩するワンちゃん→予防の必要はまあまあ。

・ドッグランに行ったり東京都外に出かけるワンちゃん→予防の必要は高め。

…として、飼主様と相談して処方するかを決めるようにしています。

 

③ノミやダニは、散歩に出るワンちゃんは感染する可能性があり、感染してから気づかれるまで時間がかかってしまう

場合があるため予防をお願いしています。もちろん出かけない場合には必要ありません。

当院では皮膚への刺激性が比較的低いプラクティックスポットをまずおすすめしています。ただし内服したほうが

メリットが多い場合のために内服薬も用意してありますのでご相談下さい。

(当院ではネクスガードは取り扱っていません。理由としては前述しましたように全部のワンちゃんにフィラリア駆虫の

必要があるとは考えていないからです。)

 

④当院では世界小動物獣医師会(WSAVA)の提言にそって、成犬成猫の混合ワクチンは3年以上接種間隔をあけるように

提案しています。今年接種すべきかどうかをご質問いただければお答えできますのでお気軽におたずねください。

また、ホテルやサロン、ドッグランを利用するにあたって1年以内の接種の必要がある場合には接種可能ですので、

こちらについても必要であればご相談下さい。

 

これら予防医療について僕は「必要最小な物を、必要最低限使って予防すべき」と考えています。

何が最小に当たり、どれぐらいが最低限になるかは生活の仕方によって異なりますのでご相談下さい。

(最近電話でのお問い合わせには診察中の為応じられないことが多く、申し訳ないと思っています。可能であればメールでも返信いたしますのでよろしくお願いいたします。)

 

小野寺動物病院 小野寺史也

 

マイクロチップの埋入とAIPOへの登録について

2019年2月8日 金曜日

一段と寒く感じる今日このごろ、聞けば極渦が拡大(崩壊)し、日本と北米を覆わんとしているとのこと。

季節柄、風邪やインフルエンザには気をつけたいものですね。院長の小野寺です。こんにちは。

 

今日はマイクロチップについてブログを書こうと思います。例によって結論を先に書きますと…

●マイクロチップの埋入はもちろん任意であるが、迷子や離別に備える方法としては最も確実である。

●マイクロチップの番号は事前に登録しておかないとほぼ役に立たない。

●マイクロチップの情報登録はAIPO(公益社団法人日本獣医師会)に行わなければならない。(FAM単独では不十分)

●マイクロチップ情報の登録用紙は動物病院にある。情報の変更は日本獣医師会に連絡する必要がある。

●マイクロチップの埋入は痛みを伴うため無麻酔で行うべきではない。

ということです。

以下に詳細を書いていきますね。

 

●マイクロチップの埋入はもちろん任意であるが、迷子や離別に備える方法としては最も確実である。

マイクロチップは生体にとって異物であることに疑いはなく、生体反応しにくい素材を用いているとはいえ副反応の可能性は0ではありません。しかし動物は「東京都中央区月島の〇〇さんの家に住んでるよ」と自身で証明する方法がありません。迷子札や狂犬病登録番号からたぐることも可能ですが、装着型の迷子対策は外されてしまえばそこで無効になってしまいます。

マイクロチップも外部から破壊したり摘出したりは不可能ではないですが装着型の迷子対策に比べれば確実と言えるでしょう。

 

●マイクロチップの番号は事前に登録しておかないとほぼ役に立たない。

マイクロチップは単独では「ただ埋入している」だけです。電気の負荷をかけた際に特定の番号を発信するだけのもので、ざっくりいうと「金額の変更ができないSUICAやPASMO」のようなものです。

マイクロチップの番号から飼い主様の情報(名前、住所、連絡先)を辿れないと意味をなしません。

 

●マイクロチップの情報登録はAIPO(公益社団法人日本獣医師会)に行わなければならない。(FAM単独では不十分)

今回のブログを書くきっかけは、ペットショップにて動物を家族に迎え入れた際に確実に「マイクロチップの登録」を行ったにもかかわらずAIPOに未登録である状態の子を連続して見かけたからです。

当院では初来院時にマイクロチップが入っている際には必ずAIPOで番号検索を行います。これは病院で控えた番号が間違っていないかの確認と、未登録を検出するためです。なお、もちろん無料です。

先にも書きましたがせっかくマイクロチップを埋入していても飼い主様を辿れなければ意味をなしません。

一般社団法人の検索サイトもあるようですが、マイクロチップの登録情報は公益社団法人日本獣医師会の行っている事業ですので「登録したつもりがAIPOに登録されていない」状況がありえます。これは未登録とほとんど変わりありませんのでご注意ください。

 

●マイクロチップ情報の登録用紙は動物病院にある。情報の変更は日本獣医師会に連絡する必要がある。

登録用紙は当院にご用意してありますし、正確な埋入日がわからなくとも番号を獣医師が確認した日付で登録が可能です。

必要項目を記入した用紙をお渡しし、飼い主様ご自身でAIPOに登録料1000円を振り込んでいただければ登録が可能です。実際に埋入を行っていない場合であれば、手数料などはかかりません。

登録内容の変更は

公益社団法人 日本獣医師会
〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館23階
TEL.03-3475-1695 FAX.03-3475-1697
E-mail : mc@nichiju.or.jp

まで直接されてください。場合により、本人様確認書類が必要になる場合があります。

 

●マイクロチップの埋入は痛みを伴うため無麻酔で行うべきではない。

マイクロチップ埋入のための針は、最近少し細くなったとはいえ直径2mmを超えますので当然痛みを生じます。

当院では極細針による局所注射を行った上での埋入か、避妊や去勢などの中性化手術の際に同時に埋入する方法を推奨しています。痛いことや嫌なことは少ないほど良いですもんね。

 

マイクロチップの埋入に賛否があることは当然だと思います。

しかし「飼い主様のお家の動物の健康寿命を最長にする」ことを最大目的とする場合、迷子や離別のリスクを減らすことも有効な手段ではないかと思います。

マイクロチップの登録情報の確認はいつでも可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

 

また、個人的にはhttps://mamorio.jp/のMAMORIOというデバイスを導入してみるのも手ではないかと思っています。

デバイスの位置情報をスマートフォンで確認できるというものです。

良ければご参考になさってください。

 

小野寺動物病院 小野寺史也