2月も終わり頃となり、少しだけ寒さも和らいできました。
真冬用の着衣だと少し暑いし、冬用だと寒い場面もあり…で出かける際に少し悩むことが多くなった、
小野寺動物病院院長の小野寺史也です。こんばんは。
今年もワンちゃんの飼主様にお送りするハガキをお送りし始めています。
(また今月とは限らないのですが、今年からネコちゃんの飼主様にもお送りしようと思っています。
内容はワクチンの接種年をご確認いただくのと、健康診断の目安をお知らせするものになるかと思います)
ハガキの内容は
①狂犬病ワクチンの接種を3から5月にお願いする旨。(特に、3月2日から2019年度扱いになります)
②外出するワンちゃんで、必要があると思われる場合には5月からフィラリア駆虫薬を開始する旨。
③外出するワンちゃに5月からノミ・ダニ予防薬を開始する旨。
④1歳半以上のワンちゃんで、前回の混合ワクチン接種から3年以上経過している場合には再度のワクチン
接種をお願いする旨。
前回の接種年が不明の場合には病院におたずねいただきたい旨。です。
<補足>
①狂犬病ワクチンの接種は現行法でもっとも重要な「義務」にあたります。延期する事由がない場合、
可能であれば5月までの接種が必要です。ただし治療中の疾病がある、以前のワクチン接種で有害事象が
認められた、十分な老齢である、などの事由がある場合にはワクチン接種を猶予できる場合があります。
詳しくはお尋ねください。また、当院では狂犬病ワクチン接種済鑑札札の申請代行は行っていません。
ワクチン接種後、各地域の保健所に申請頂く必要がありますので予めご了承下さい。
②基本的に僕は中央区でフィラリア症にかかること、特に重症化することがあるとは考えていません。
フィラリアがいるワンちゃんでも、しっかりと駆虫されていれば感染源にはなりませんが全てのワンちゃんが
されているとは限りません。そこで当院では
・散歩に出ない、出ても近所だけのワンちゃん→予防の必要はとても低い。
・人気のコースを散歩するワンちゃん→予防の必要はまあまあ。
・ドッグランに行ったり東京都外に出かけるワンちゃん→予防の必要は高め。
…として、飼主様と相談して処方するかを決めるようにしています。
③ノミやダニは、散歩に出るワンちゃんは感染する可能性があり、感染してから気づかれるまで時間がかかってしまう
場合があるため予防をお願いしています。もちろん出かけない場合には必要ありません。
当院では皮膚への刺激性が比較的低いプラクティックスポットをまずおすすめしています。ただし内服したほうが
メリットが多い場合のために内服薬も用意してありますのでご相談下さい。
(当院ではネクスガードは取り扱っていません。理由としては前述しましたように全部のワンちゃんにフィラリア駆虫の
必要があるとは考えていないからです。)
④当院では世界小動物獣医師会(WSAVA)の提言にそって、成犬成猫の混合ワクチンは3年以上接種間隔をあけるように
提案しています。今年接種すべきかどうかをご質問いただければお答えできますのでお気軽におたずねください。
また、ホテルやサロン、ドッグランを利用するにあたって1年以内の接種の必要がある場合には接種可能ですので、
こちらについても必要であればご相談下さい。
これら予防医療について僕は「必要最小な物を、必要最低限使って予防すべき」と考えています。
何が最小に当たり、どれぐらいが最低限になるかは生活の仕方によって異なりますのでご相談下さい。
(最近電話でのお問い合わせには診察中の為応じられないことが多く、申し訳ないと思っています。可能であればメールでも返信いたしますのでよろしくお願いいたします。)
小野寺動物病院 小野寺史也