2019年2月 のアーカイブ

マイクロチップの埋入とAIPOへの登録について

2019年2月8日 金曜日

一段と寒く感じる今日このごろ、聞けば極渦が拡大(崩壊)し、日本と北米を覆わんとしているとのこと。

季節柄、風邪やインフルエンザには気をつけたいものですね。院長の小野寺です。こんにちは。

 

今日はマイクロチップについてブログを書こうと思います。例によって結論を先に書きますと…

●マイクロチップの埋入はもちろん任意であるが、迷子や離別に備える方法としては最も確実である。

●マイクロチップの番号は事前に登録しておかないとほぼ役に立たない。

●マイクロチップの情報登録はAIPO(公益社団法人日本獣医師会)に行わなければならない。(FAM単独では不十分)

●マイクロチップ情報の登録用紙は動物病院にある。情報の変更は日本獣医師会に連絡する必要がある。

●マイクロチップの埋入は痛みを伴うため無麻酔で行うべきではない。

ということです。

以下に詳細を書いていきますね。

 

●マイクロチップの埋入はもちろん任意であるが、迷子や離別に備える方法としては最も確実である。

マイクロチップは生体にとって異物であることに疑いはなく、生体反応しにくい素材を用いているとはいえ副反応の可能性は0ではありません。しかし動物は「東京都中央区月島の〇〇さんの家に住んでるよ」と自身で証明する方法がありません。迷子札や狂犬病登録番号からたぐることも可能ですが、装着型の迷子対策は外されてしまえばそこで無効になってしまいます。

マイクロチップも外部から破壊したり摘出したりは不可能ではないですが装着型の迷子対策に比べれば確実と言えるでしょう。

 

●マイクロチップの番号は事前に登録しておかないとほぼ役に立たない。

マイクロチップは単独では「ただ埋入している」だけです。電気の負荷をかけた際に特定の番号を発信するだけのもので、ざっくりいうと「金額の変更ができないSUICAやPASMO」のようなものです。

マイクロチップの番号から飼い主様の情報(名前、住所、連絡先)を辿れないと意味をなしません。

 

●マイクロチップの情報登録はAIPO(公益社団法人日本獣医師会)に行わなければならない。(FAM単独では不十分)

今回のブログを書くきっかけは、ペットショップにて動物を家族に迎え入れた際に確実に「マイクロチップの登録」を行ったにもかかわらずAIPOに未登録である状態の子を連続して見かけたからです。

当院では初来院時にマイクロチップが入っている際には必ずAIPOで番号検索を行います。これは病院で控えた番号が間違っていないかの確認と、未登録を検出するためです。なお、もちろん無料です。

先にも書きましたがせっかくマイクロチップを埋入していても飼い主様を辿れなければ意味をなしません。

一般社団法人の検索サイトもあるようですが、マイクロチップの登録情報は公益社団法人日本獣医師会の行っている事業ですので「登録したつもりがAIPOに登録されていない」状況がありえます。これは未登録とほとんど変わりありませんのでご注意ください。

 

●マイクロチップ情報の登録用紙は動物病院にある。情報の変更は日本獣医師会に連絡する必要がある。

登録用紙は当院にご用意してありますし、正確な埋入日がわからなくとも番号を獣医師が確認した日付で登録が可能です。

必要項目を記入した用紙をお渡しし、飼い主様ご自身でAIPOに登録料1000円を振り込んでいただければ登録が可能です。実際に埋入を行っていない場合であれば、手数料などはかかりません。

登録内容の変更は

公益社団法人 日本獣医師会
〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館23階
TEL.03-3475-1695 FAX.03-3475-1697
E-mail : mc@nichiju.or.jp

まで直接されてください。場合により、本人様確認書類が必要になる場合があります。

 

●マイクロチップの埋入は痛みを伴うため無麻酔で行うべきではない。

マイクロチップ埋入のための針は、最近少し細くなったとはいえ直径2mmを超えますので当然痛みを生じます。

当院では極細針による局所注射を行った上での埋入か、避妊や去勢などの中性化手術の際に同時に埋入する方法を推奨しています。痛いことや嫌なことは少ないほど良いですもんね。

 

マイクロチップの埋入に賛否があることは当然だと思います。

しかし「飼い主様のお家の動物の健康寿命を最長にする」ことを最大目的とする場合、迷子や離別のリスクを減らすことも有効な手段ではないかと思います。

マイクロチップの登録情報の確認はいつでも可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

 

また、個人的にはhttps://mamorio.jp/のMAMORIOというデバイスを導入してみるのも手ではないかと思っています。

デバイスの位置情報をスマートフォンで確認できるというものです。

良ければご参考になさってください。

 

小野寺動物病院 小野寺史也