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年末年始の休診と膝蓋骨マッサージについて

2020年12月4日 金曜日

何やら急に寒くなってきましたね…とはいっても、もともと寒くなっている時期なのに暖かかっただけでしょうか。

寒いの大嫌いな院長の小野寺です。こんばんは。

 

年末年始なのですが今年も正月休みをいただきます。休診期間は12月30日から1月3日まで。

年内は29日まで、年始は4日から診察する予定です。

29日は終日通常通りに診察しますが、翌日から連絡がつかなくなるため手術は行わない予定です。

 

寒くなってきて筋肉が萎縮するのか先月から急に膝蓋骨内方脱臼の症例が多くなってきました。

(本当に関連するかは不明ですよ)

一定以上のグレード(症状の重篤度の区分けの事、1から4まであります)では手術(滑車溝増溝術、程度により脛骨粗面置換術の併用)を推奨するのですが幸いみな比較的軽度のグレードだったため「膝蓋骨マッサージ」による治療で、臨床症状が消えてくれています。

 

ここで言う臨床症状とは「飼い主さんが気づくようなはっきりとした症状」のことを指し、具体的には

・散歩中に急に片足を挙上する。場合により痛がる

・抱いたときなどに足からコキッという振動が聞こえる。場合により痛がる。

・散歩中などに後肢を後方に伸ばす仕草がある。その後は普通に歩くようになる。

などの症状のことです。

 

誤解のないように書いておきますがマッサージはあくまで対症療法であり、根治療法は手術です。ですがマッサージで外れにくくすることで膝蓋骨が滑車溝にはまっている時間が長くなれば骨の変形が起きにくくなるのは道理です。外れる頻度が確実に短くなった場合には徐々に頻度は落とし大体6から10回くらいの施術で終了にしています。時間は5分程度、料金は1650円(税込み)です。

 

特に気をつけたいこととしては痛がる症状が消えたことで改善したと勘違いすることです。膝蓋骨が滑車溝からこぼれる際に痛みを発現するため、こぼれっぱなし(外れっぱなし)になると症状は認められなくなります。この状態が膝蓋骨内方脱臼グレード3であり、常に下腿(脛の骨)が内転する力がかかるため変形が進んでしまいます。変形の進行は膝関節に無理な応力をかけ続けることとなり、壮齢・老齢時の前十字靭帯断裂の原因になってしまいます。

 

しばしば跛行が見られる場合にはもちろん、過去に片足の跛行が見られたが今は消えている場合にもご相談いただければと思います。

 

小野寺動物病院 小野寺史也