耳を痒がったりしていませんか?

2012年8月7日

暑い日が続いていますが飼主の方もワンちゃんネコちゃんも体調を崩されていませんか?
全国的な省エネ・エコの雰囲気ですが体調を壊してしまっては元の木阿弥です。不要な暑さに晒さないように注意して下さい。
獣医師の小野寺です、こんにちは。

8月4,5,6は地元の佃にあります住吉神社の例大祭でした。佃で生まれ育って32年、実は今までちゃんとお祭りを見ることはできませんでした。4年前墨田区の病院に勤めていましたし、8年前は国家試験を終えて病院勤務を始めたばかりの頃、12年前は課題が忙しくて成人式にも出なかった思い出があります。今年からは毎回見られるのがとても嬉しいです!

さて、ムシムシジメジメした日本の夏に増える疾患にはワンちゃんの外耳炎が挙げられます。高温多湿な環境では雑菌よりも真菌(カビ)が繁殖しやすく、特にマラセチアというカビの繁殖によるマラセチア性外耳炎が増える時期です。
マラセチアが繁殖すると黒茶の耳垢が外耳や耳介に見られるとともに耳をかく動作が認められます。耳をかく動作とは後ろ足で耳周囲を引っ掻いたり、床やカーペットに耳をこすりつけたり、飼主の方に耳を摺り寄せたりすることです。

もちろんなんでもなくただ気になったから、ということもありえますが垂れ耳の子の場合は耳をめくって耳垢が溜まっていないか、臭いにおいがしないかを確認してあげて下さい。独特な甘い匂いがした場合はマラセチアの繁殖が疑われます。(僕はこの匂いを勝手に砂糖味噌の匂いと読んでいます。食物に例えるのが不快でしたら申し訳ありません(汗))

また、シャンプーやトリミングの時に耳の処置をしてもらっている場合、見える範囲には汚れが確認できない場合もあります。そんな時にも「匂いを嗅ぐ」というのは有効な検査ですのでスキンシップとともにしてあげて下さい。(このように人の五感を使った検査を官能検査といいます。蛇足です。)

立ち耳のワンちゃんでもマラセチア性外耳炎の可能性はもちろんありますので注意してあげて下さい。もしも異常を認めた時には病院にいらして下さい。
治療の手順としては掻痒の解消・炎症の減退→汚れが多い場合には洗浄、少ない場合には酵素剤での清浄化→点耳薬による自宅でのケア・・・が多いです。もちろん炎症の程度や状態によって治療方法をこちらで選択しますので安心してお連れになって下さい。

それでは暑さに注意しつつ過ごして行きましょう!

 

小野寺動物病院 院長 小野寺史也