9月に入りました。(ノミ・マダニの続き)

2013年9月5日

わずかばかり暑さが緩んだと思ったら、今度は関東地方を中心に竜巻の被害…一体どうなっているのでしょうか?
院長の小野寺です。おはようございます。

実に一ヶ月ぶりの病院ブログの更新になってしまいました。と、いうのは更新を公開にしていたつもりが非公開になってしまっていました。今後気をつけていこうと思っています。
申し訳ありませんでした。

今回は前回に引き続きノミ・マダニについて、特に冬季について書いてみたいと思います。

非常に簡単に書くと
・ノミ・マダニは完全寄生生物ではないので卵や幼虫は動物の周囲環境に生息し、その数は成虫の数十倍に上る。
・ノミの活動が活発になるのは気温が13℃以上、ダニの場合は15℃以上。(冬季は「感染しない」のではなく「感染しにくい」状態)
・冬季の間、ノミはサナギ状態で、ダニは幼ダニや若ダニなど産卵する前の状態で越冬する場合が多い。
・周囲の気温が高い場所(屋内)では冬季であっても産卵・繁殖が可能。(これをライフサイクルが成立するといいます)

ということになります。
これらの特徴から「冬季も駆虫薬を使用し続けたほうが良い」と考えられます。
これはある面では正しいと思われ、少なくとも冬季の感染・繁殖は抑えることが可能だと思われます。

しかし一方で薬剤耐性寄生虫の存在と、予防薬を通年で使用することに対しての動物の安全面への懸念が存在します。
動物病院で用いられているノミ・ダニ駆除製剤は安全性の試験が確認されたものですが、中には溶媒(薬剤が溶けているもの)や含有薬剤に対して体が反応してしまう場合もあります。

当院では基本的な駆虫として春から冬にかけてのノミ・ダニの駆虫をお願いしていますが、ご希望の場合には通年で処方する場合もあります。
これは動物自身の状態と生活環境によって各々異なると考えているからです。
滴下式の駆虫薬に反応してしまう場合、現在では異なる成分の内服薬もありますのでご質問などがありましたら当院までお問い合わせいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

 

小野寺動物病院 院長 小野寺史也