フィラリア症のための予防薬について

2017年4月4日

暑くもなく寒くもない、素晴らしい季節がやって来ましたね!

一年中至適温度の気候で暮らしてていきたい、小野寺動物病院獣医師の小野寺です。こんばんは。

 

佃三丁目と月島二丁目の公園の桜がそろそろ見頃です。

月島側は7分、佃側は3分咲きといった所でしょうか。

昼の休憩時間、手術がない日には花見がてらに公園に行くため、お昼が大抵サイゼリアです。

半熟卵のせミートソースのパスタが美味しいです(笑)

 

今日のブログはフィラリア症についてです…が、「犬フィラリア」についての詳しい記載は避けます。

詳しくお知りになりたい方は「犬 フィラリア」で検索して下さい。その方がよっぽど見やすいし詳しいと思います。

 

僕ら獣医師はフィラリア症(フィラリアが及ぼす害とその駆虫、予防)が専門であって、フィラリア虫そのものに

精通する必要は薄めではないかと思っています。個人的見解ですし、もちろん知っているに越したことはありませんが。

(正直、フィラリアはユニークな生活環を取りますので説明が長くなってしまいますので…)

 

ということで今回は東京都中央区佃に開業している小動物臨床獣医師としての見解のみを記載したいと思います。

 

 

蚊と虫の生態について、最低限のことだけ書きます。

●蚊は気温が15℃を超えると吸血を始め、活発に活動するのは25℃位まで。

●蚊の中で感染力が高いのは海岸沿いのヤブカ(トウゴウヤブカ)である。

●犬の血を吸う蚊は、人の血も吸う。(イエカ類も媒介するため)

●蚊の吸血の時に動物に感染した虫は、成虫になるまで2ヶ月かかる。

●フィラリア虫は性別があるため、感染機会の少ない都会では1匹の感染がしばしば見られる。(この時、ミクロフィラリアという「子供」を

対象にした検査では検出できません。また抗体検査でも虫がオスの場合は検出できません)

●感染したフィラリア虫の数が多いほど重症化のリスクが高まる。(数が少ないほどリスクも少ない)

 

上記を踏まえての僕の考え方ですが

①佃・月島エリアは感染リスクはほとんど無いものの、他の地域に比べればわずかに高い。

②散歩コースに川沿いや大きな公園がある場合は感染リスクが推察できない。

(高すぎるわけではなく、不特定要因が多くて測定できない。簡単に書きますと「感染るかもしれないし感染らないかもしれない」)

…と考えています。

 

以上を踏まえての結論は

①少なくとも年に一回のフィラリア検査を推奨します。(フィラリア検査のみなら600円です。)

②虫がいた場合は問題ですが、いなければ少なくとも重度感染はありません。(0匹だと断言出来る検査ではありません)

③検査でいない場合には、そのまま予防せずに年に1回の検査を続ける事が可能です。

④検査でいた場合には、どれぐらいの感染かを診断した後に、基本的にはフィラリア親虫を弱らせる治療が有効です。

 

といった所でしょうか。

 

僕自身は開業から6年目と日も浅いのですが、都内でのフィラリア新規感染した動物を診察したことはありません。

(他所からの転院例では複数います。その多くはすでに陰転(虫が死んだ亊)していますが、逆に言えば近所にフィラリア虫陽性の動物が来る可能性があることを示唆しているかもしれません)

 

少なくとも「犬には必ずフィラリア予防とノミ・ダニ予防が必要」とは考えていません。

「僕が考える最適の予防方法」をご提案するつもりでいますのでよろしければご相談下さい。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

小野寺動物病院 院長 小野寺史也