歯石と歯石除去について

2018年7月2日

徐々に暑い日が混じってきてウンザリする日も増えてきた院長の小野寺です。こんばんは。

 

ここのところ病院の紹介コメントの更新をよくしていたため、気付いたらずいぶんブログの更新をしていませんでした。

あまりいないかと思いますが更新をお待ちいただいた方に謝罪いたします。

 

今日はずいぶんとご相談いただく機会も増えてきた歯石について書きたいと思います。

 

歯石の沈着に伴う歯肉炎は犬・猫ともに非常に多く見られ、5歳の時点で約半数、10歳の時点で8割以上の動物に明確な歯肉炎が見られます。

ごく簡単に説明しますと、食べ物の糖類が口腔内に残った状態で過ごしていると残ったものが触れているものに歯垢(歯牙細菌苔、プラーク)が形成されます。

この歯垢にカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が反応し、固着したものが歯石です。

歯石は文字通り石の様に硬いため、ブラシや布類でこすっても剥がれることはまずありません。金属製の器具や超音波によって「割る・崩す」必要があります。

ですので歯石の沈着の予防にはまだ歯石化していない歯垢の時点で除去する必要があります。

 

歯垢が歯石になるための期間ですが、ここで動物の特徴が影響してきます。

人の口腔内は酸性に傾いていますので歯垢が歯石になりにくく、歯垢が歯石になるので平均2週間程かかります。歯垢の中では細菌が活動できますのでその間に

細菌由来の酸が作られ歯の表面が溶けます。これがいわゆる虫歯(齲歯/うし)です。

一方犬や猫では唾液腺の種類と性質が異なるため口腔内はアルカリ性に傾いています。そのため歯垢が歯石になるのは平均3日と速く、虫歯はほとんど見られません。

そのかわり早ければ1才年齢で明らかな歯石の沈着が見られることがあります。

 

歯垢はイメージしやすいところでいうと「お風呂のぬめり」です。お風呂のぬめりを落とそうと、シャワーを掛けても落ちませんよね?なにかでこする必要があります。

このなにかでこする行為が歯磨きです。でもそのスポンジが金ダワシだったら浴槽が傷ついちゃいますよね?通常台所用スポンジを使いますよね?

だから、スポンジの柔らかい所を使うのか、硬い所を使うのかが「歯垢沈着予防の対策方法」の違いなのです。

一概に歯ブラシがいいのか、手ぬぐいでいいのかは言えないのです。

 

ただ言えるのは「たまった状況は良くないから取りましょう」ということなのです。

 

どれぐらいの速度かは個体差があるのでその子に適した頻度で歯清掃をしましょう。

また、清掃を嫌がるか否かも重要です。歯の掃除程度で飼う主様の動物からの信頼を損なうのはもったいないと僕は感じるからです。家庭内の動物の一番の味方は

飼い主の方でなくてはいけないと思います。嫌がられたり、嫌われたりすることなどは病院でやればいいと思います。もともと…嫌われていますし…ううっ(泣)…OTZ

 

それでは!

 

小野寺動物病院 小野寺史也