ケッフケフッ、カッ、カフッ!ゲホゲヘッ!ゴゥワァッカッ!ペッ!

2018年12月20日

木枯らし吹きすさぶ大分寒い日が続いております。

皆様、風邪やインフルエンザ対策は十分でしょうか?ほとんど外出せずに、日々院内限定で働くひきこもりもやしっ子小野寺です。こんばんは。

布団に入る際には冬用羽毛布団よりも春用羽毛布団+夏用羽毛布団の快適さに日々打ちひしがれています。冬用羽毛布団高かったのになぁ…

 

気温が下がり湿度も下がるこの時期に多く認められる臨床症状が「発咳」です。 しかしこの発咳にはいくつかの獣医療的落とし穴が潜んでいます。 咳は特徴的な症状を呈しますので診間違える場合は少ないのですが、まれに喉の奥から絞り出すようなくしゃみが咳に間違えられることがあります。

動物が咳のような症状を呈していたらカメラで動画を撮影することをおすすめいたします。

この時期に多い咳としては乾性発咳といって「カッカッカハッ」と喉になにか詰まったような咳をし、場合によっては「カ~~~カッハ」と痰を切るような咳をだします。

これは上部気管炎に起因する乾性発咳ですので、まず伝染性喉頭炎症候群(ケンネルコフ症候群)を疑います。

治療は抗生物質・消炎剤・鎮咳剤です。

 

ただ一方「オヴェ~」「オグヴゥエ~」といった、最初から絞り出すような発咳もあります。

このようなものの多くは湿性発咳といい、気管支以降の気管支・細気管支・肺に原因がある場合があります。もちろん心臓もその一つです。

ただ困ったことに飼い主様の一部は「咳をしたから心臓に違いない」と病院を受診してしまい、病院が「予防を開始しましょう」とのたまって血管拡張薬を処方してしまうパターンが意外と多いのです。

心不全の場合、発咳などの呼吸器症状は末期に近くなってから発現します。 無用なお薬を飲まされてしまわぬよう、セカンドオピニオンの病院は常に用意しておくことをおすすめいた

体に不要な薬を飲ませないよう、獣医師側でも飼い主様側でも注意が必要かもしれませんね。

よろしくお願いいたします。

 

小野寺動物病院 小野寺史也